脳の有害物質は睡眠で排出される?質の良い眠りは大事
脳の有害物質は睡眠で排出される?質の良い眠りは大事
脳は頭骨内に満たされた脳脊髄液という、リンパ液のような液体の中に浮かんでいます。
この脳脊髄液が脳細胞に栄養を運んでいます。
そして、神経細胞の活動によって生じる老廃物を排出する機能を持っている。
そんな仕組みが最近解明されてきているようです。
脳脊髄液は、脳と脊髄(背骨の中)を呼吸により動いているというのは、以前からわかっていました。
しかし脳の老廃物を排出する作動メカニズムについては、明らかになっていませんでした。
成人の脳は、重さは1400gで体重の約2%ですが、活動に伴うエネルギー消費量は身体全体の20%から25%になります。
活動量が大きいということは、それだけ老廃物の量も多くなります。
よく言われる、アミロイドβ(ベーター)はアルツハイマー病の要因の一つといわれています。
これも脳の老廃物です。
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デンマークの神経学者ネーデルガードは、マウスの脳には老廃物を脳髄から排出するためのグリンパティック系という脳脊髄液の循環システムが存在していることを発見しています。
今回、マウスの脳脊髄液に色素の溶液(アミロイドβを含むタンパク質)を混入させて、覚醒状態のマウスと睡眠状態のマウスでグリンパティック系のはたらきの違いを観察しました。
その実験で、グリンパティック系は睡眠時に最もよく働くことがわかったのです。
つまり脳をきれいな状態に、するためには睡眠が大事ということです。
睡眠不足は、お肌の状態だけでなく、頭の老化にもつながるということなんですよ。
夜更かしは、やめた方が良いみたいですね。
身体を脳の為に、早く眠れる時は寝ましょうね。